【父との再会・・・そして祖父と祖母の墓参り】
2009年2月23日
こんにちは、金野です。
先日、十二年ぶりに父に再会しました。五歳で両親が離婚し、母の苦労を見てきた私にとって父は憎き存在でした。 そんな父と再会することになったのです。皮肉にも、きっかけは祖母の死でした。
父方の親戚と、すっかり疎遠になっていた私は二十年前に亡くなった祖父の葬式にも墓参りにも行きませんでした。 何年も何年も、ずっと心に引っかかっていたのです。 そして、今回ようやく祖母の葬式で墓前に手を合わせることができました。
「じいちゃん、ばあちぁん・・今までゴメンよ・・あなた達があって親父が生まれ、そしてオレが生まれたんだよな・・」
苦しいことが、たくさんあった人生だけど今は感謝の気持ちでいっぱいです。 何度も何度も転んだけど、 たくさんの人に支えられ何度も何度も立ち上がることができました。
子供の頃の父との楽しい記憶は何一つない・・・二人で写った写真も一枚しかない・・・ 二人の間には、確かに溝があったかもしれない・・・ でも、なぜだろう・・今では感謝の気持ちしか見当たらない。
その日、父とは三時間くらいしか一緒にいれませんでした。 お互い多くは語りませんでしたが、父は何となく嬉しそうでした。 今度、時間ができたら、一緒に酒でも飲みたいな!そう心の中で思っていました。
いままで色々あったけど、やっぱり血の繋がった親子なんだ!そう思いました。 確かに父との思い出はないかもしれない・・ でも「今」という時間が尊いものであるならば、それはそれでいいのかもしれない。 大切なのは「心」なのだから。
人は失くしてから気づくものが多すぎる。 だから何でもないことが、どれだけ幸せなことなのかも、見失ってしまう。
誰のおかげで今の「自分」があるのか? 目を閉じて浮かんだ人達を私はずっと大切にしていきたい。
父に感謝の意を込めて・・